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屋根積雪

降雪地にお住まいの方は毎朝の除雪に苦労されていると思います。

特に屋根の雪おろしは大変な作業で。スノーダクトや陸屋根については時期によっては1mくらい積もっているところもあり、たとえ体力に自信のある若者であっても重労働に変わりはありません。

 

最近は傾斜屋根の住宅でも雪が落ちにくい「スノーストップルーフ」や雪止め金具なしで落雪を防止する「セキスイかわらS」という屋根材もあります。

 

これは傾斜屋根でも雪が落ちない屋根板金工法で、敷地の狭い住宅には人気があり、施工する方が増えております。特に隣に住宅が建ってしまった場合に有効ですね。

 

しかし、本来は雪や水を落ちるようにするために屋根に傾斜をつけているにもかかわらず、屋根の雪が落ちないようにしても問題ないのでしょうか。

 

傾斜に関係なく屋根に積もった雪はずっしりと重い

屋根の雪おろしをしたことがある方はわかると思いますが、スコップでよけようにも簡単に移動できないものです。

体を動かすのが億劫でしたら屋根融雪(ルーフヒーティング)などの融雪装置を設置すればなんてことはないのですが、設置費用も100万円超えは確実、尚且つランニングコストもかかるので、年配の方は今後の生活費用のことも考え、設置を見合わせるという方もいるでしょう。

 

屋根の雪をおろす理由は

  • 住宅に負担を掛けないため
  • 扉が空きにくい、閉まりにくいため
  • つらら等が大きくできているため
  • あまり積もりすぎると住宅が壊れてしまわないか不安

恐らくこれらのどれかだとは思います。

 

一見するとあまり重量のないように見える屋根に積もった雪ですが、重量は相当なものです。

あまり知られてはいないようですが、屋根に積もった雪はある程度計算でわかります!

 

屋根に積もった雪の重量計算

例としていくつか挙げます。

陸屋根も面積100㎡(10m×10m)、積雪50cmとした場合の重さを計算してみます。

屋根に積もった雪の雪密度は1m3あたり通常200kg~400kg程度が標準と言われていますので、
雪密度1m3当たり200kgの場合
10m×10m×0.5m×0.2t(200kg)=10t!
雪密度1m3当たり400kgの場合
10m×10m×0.5m×0.4t(400kg)=20t!

恐ろしい重量です…。

 

ちなみに動物園にいる像の体重は5t程度と言われていますので、雪の量によっては屋根に像が2頭~4頭登っているという計算になります。

屋根に像がいると考えただけで、住宅が壊れることは想像できますよね…。

 

傾斜屋根の積雪に注意!

特に傾斜屋根で雪止め金具をつけたり、あるいは屋根から雪が落ちないような板金に取替などをされている場合は屋根の雪はこまめに落とす必要があります。

新築時に雪が落ちない板金にしているのであれば強度計算をして設計、施工をしているはずなので多少の積雪は問題ないと思われます。

しかし、雪が落ちる設計の住宅に雪が落ちないようにした場合は柱等が積雪に耐えられる設計になっていない可能性があり、重量によって扉が閉まりにくいなどが問題が発生する可能性があります。

それだけならまだいいのですが、最悪軒先の破損等住宅に大ダメージを与える可能性があるので、傾斜屋根の方は特にこのような施工には注意が必要です。

また、傾斜屋根の住宅は、スノーダクトや陸屋根ほどの面積はないとしても、雪密度200kgで半分の面積で5t程度の重りが屋根に乗っている計算となります。

雪が落ちて困るところには雪止め工法は、人身事故防止のために有効ですが、建物にかかる負担は半端ではありません。像が常に数頭屋根にいることを考えたら慌てませんか?

当然重さの影響で屋根板金がゆがみ、雨漏れの原因にもなりますので積もらせすぎには気を付けましょう。

 

特に傾斜屋根の場合は雪下ろしを業者へ連絡を!

いくら屋根の雪が滑り落ちないからと言って傾斜屋根の雪下ろしを一人で行うのは非常に危険です。

通常、屋根の雪下ろしを頼むと4~5人程度の作業員が来ておろしてくれると思います。
雪下ろしをしてくれる業者さんは知識があり、傾斜屋根の雪下ろしでもノウハウをもって行っているところが大半です。

素人が安全対策を行わずに屋根の雪下ろしを行うのは非常に危険なため絶対にやめましょう。

どうしてもというのであれば安全帯やロープを備え、建物などと結びつけて落とすことをお勧めします…。

 

陸屋根や無落雪屋根の場合は体力勝負!

傾斜のない屋根に積もった雪は常に上からの重量がかかっているため、かなり密度の高い雪となっていることがほとんどです。

プラスチックの除雪用スコップではほとんど歯が立たないため、アルミスコップや鉄の穴あきスコップ、屋根の雪下ろし用スノーダンプなどが必要でしょう。

普段使う筋肉と違うので、筋肉痛になる可能性があるため、できれば翌日も休みと決まっているときに作業を行うことがおすすめです。

 

屋根の雪下ろしにあると役立つ道具類

除雪道具

 

屋根の雪下ろしに最適なスノーダンプ(スノーブル)です。
北海道ではあまり見かけないタイプですが、本州では一般的な形ですね。
屋根の雪下ろしにも耐えられるよう頑丈な設計となっています。

 

 

除雪用アルミスコップです。軽量なため扱いやすく、無理をしなければ十分屋根の雪下ろしに使えます。

 

 

軽量スチール製穴あきスコップ。穴の開いていないものはとても重く、屋根の雪下ろしには使えませんが、これなら穴が空いていて軽量化されているので、ほどほどに強度もあり安心して使用できるでしょう。

 

 

安全装備

高所作業用の安全帯。
ロープや足場などに引っ掛けることで万が一足を滑らせてしまったときの転落防止ができます。除雪作業ではこれと一般的に売られているロープで体をフェンスなどに固定し、屋根からの転落を防止します。

 

 

20mのロープ。このくらいの長さがあればどこの住宅でも使用できるでしょう。

 

 

ヘルメット。高所作業では絶対必要な商品です。

 

まとめ

屋根の雪は想像以上に重く、除雪は重労働です。
業者に頼むのが確実ですが、金銭的な問題もあり、自分でするしかないという方もいるでしょう。
もし屋根の雪下ろしをする場合は、屋根上の作業は高所作業なので、安全帯などを着用し、ヘルメットも一緒に着用して作業することをお勧めします。わずか3mのところでも頭から落ちると死亡する可能性があります。
事故が起きてからでは遅いので、必要以上に安全対策を徹底しましょう。

 

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