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屋根 積雪

住宅密集地で起きがちな屋根からの落雪による近隣トラブル。

傾斜屋根であればほぼ間違いなく隣の敷地に落ち、実際裁判沙汰にもなっている問題です。

敷地に落ちるだけであればまだいいのですが、落ちるのは固まった雪なので、隣の住宅の外壁を壊してしまう恐れがあります。寒冷地で札幌市などの住宅密集地では毎年この時期になると頭を悩ませている人も多いと聞きます。

そこで一般的に考えられる方法は3つあります。

・屋根上で雪を溶かす。
・屋根から雪が落ちないようにする
・スノーフェンスを取り付けする

順番に追って説明していきます。

 

 

屋根に積もった雪を溶かす。

屋根に積もった雪を溶かしてしまえば確実に雪のトラブルから解消されます。
しかし、屋根の融雪(ルーフヒーティング)は融雪に使うための燃料費(ランニングコスト)がかかります。
電気ヒーター式の場合は電気代が、灯油ボイラー式の場合は灯油代、ガスボイラー式の場合はガス代と、使った分だけ燃料費がかかることがネックです。
しかし、燃料費はかかりますが、屋根の上に雪がない状態となるため、住宅に負担をかけることもありませんし、屋根の雪で悩むことがなくなるので、多少の燃料代がかかってもいいから、安心を優先したいという方にはこの方法がオススメです。

以前に取り上げたスノーダム式の屋根融雪は、結局軒先に雪がたまることになります。

きっちり溶けてくれる商品であればいいのですが、設計が悪い場合はただの雪止め装置となってしまい、軒先に雪が集中し、最悪軒先が折れます。スノーダム式を利用するのであれば、施工経験の豊富な業者にお願いし、雪が積もる前にきっちり溶かす必要があります。

 

屋根から雪が落ちないようにする

雪止め金具を取り付けする

雪止め金具

添付写真が雪止め金具と言われている商品です。(写真は横葺き屋根用の雪止め金具)

近隣に金物屋さん、あるいはホームセンターで売られてるので、そちらに相談してみるのがいいでしょう。価格は1つ当たり500円~1000円程度です。

これを屋根の上に等間隔に取付け、屋根の雪が落ちないようにすることができます。

一見、雪止め金具の間から落ちるような気がするのですが、実際は屋根から雪が落ちることはありません。

 

 

住宅に負担がかかる

この雪止め金具はお金をかけずに屋根から雪を落とさないようにすることができますので、近隣との落雪によるトラブルは軽減されるでしょう。しかし、屋根に常に積もっている状態となっているので定期的に屋根の雪下ろしは必要です。

傾斜屋根の設計は屋根に積もった雪を落とすことで住宅に負担を掛けないような設計となっています。それを強制的に屋根に雪を積もらせたままにすることになるので、住宅に負担がかかります。

積雪地域の寒冷地住宅ではある程度の積雪にも耐えられるような設計になっているので住宅が雪によって倒壊することはまずありませんが、写真のように積もらせすぎると倒壊する恐れがありますので、積もりすぎる前に雪下ろしが必要です。

 

電蝕が起こる可能性あり

電蝕とは電気化学腐食の略でイオン化傾向の強い金属から弱い金属に電子が移動し、金属原子がイオンとして溶け、金属が腐食する現象をいいます。

金属屋根にもトタン(鉄)、ガルバリウム、ステンレス、銅、チタンなど様々なものがあります。取付する雪止め金具と板金の材質によっては電蝕が起こることもあります。

取付してすぐに腐食してしまうということはありませんので、いずれダメになってしまうという考えでいいと思います。

 

電蝕を防ぐ方法

異種金属の接触は電気腐食が起きるのですが、これを防ぐ方法があります。
金蔵が接着しなければいいだけなので、金属の接着部分に合成ゴム塗料を塗ると屋根板金の腐食に有効です。

ここまで考えて施工してくれる業者はまずいないとは思いますので、雪止め金具を既設屋根に取り付けする場合は、これらの商品でコーティングしてもらってから施工してもらうと、腐食防止に役立ちますので、業者へ事前に提案してみてはいかがでしょうか。

 

屋根の雪が落ちにくい板金にする

スノーストップルーフ

スノーストップルーフという屋根板金をご存知でしょうか?

20年程前から施工している業者もいると思いますが、板金更新時期に雪で困っているのであれば屋根から雪が落ちないようにしようと考えから発案された板金工法です。写真のとおり雪が落ちないように板金自体が上にせりあがっています。雨の場合は両サイドに落ちるようになっているので、水が屋根にたまることはありません。雪のみが板金に貼り付いたような状態となり、まず自然に落ちることはありません。

これも雪止め金具の施工と同じと考えてもらえればいいのですが、結局積もりすぎると住宅を壊すことになりかねないので、ある程度雪が積もったら必ず雪下ろしが必要です。

 

スノーフェンスを設置する

スノーフェンス

スノーフェンス(雪止めフェンスとも呼ばれる)とは隣家との間にフェンスを立て、雪が飛んでいかないようにするシステムです。

施工に100万円以上かかることが普通ですが、これを設置することで隣の住宅へ雪が飛んでいくことを防げます。

道路脇に建築されている住宅では歩道に雪が飛んでいかないように設置されていることも多いですね。

確かに雪は飛んでいかないのでいいのですが、これにも欠点があり、隣の家に被害が行かない代わりに、我が家の住宅の外壁に穴をあけたり、結露が発生するために住宅の外壁が水分を吸って痛んでしまうという欠点があります。

この方法も結局はスノーフェンスと住宅の間を除雪しなければサイディングの痛みます。中には10年経過する前に住宅の外壁を取替したという話もあります。

外壁の取替となると一部分でも数十万円、外周を一周取替すると施工するサイディングにもよりますが200万円を超えることもあります。

 

まとめ

積雪の多い地域の方にはとても酷な話なのですが、結局屋根からの雪の悩みを解決する方法はお金をかけるか、人が動くか、必ずどちらかになります。

これは特にお年寄り世帯ではとても大変なことです。

市町村によっては高齢者向けの雪下ろしに対する助成金を用意しているところもありますので、住んでいる自治体に一度相談してみるといいでしょう。

何らかの形で少しでも費用負担が減るとそれだけで生活も楽ですからね。

また、屋根の融雪についても自治体で補助金や無利息融資斡旋などもあります。

施工業者で把握しているはすですので、施工前に相談してみましょう。

 

 

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