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スノーダム 溶けない

屋根に積もった雪について困ったことがある方なら知っているであろうスノーダム。
数十年前から流行り出し、実際に施工されているところを多数見かけますね。

ところでこのスノーダムですが、実際に冬になると雪が積もっていることが多いことに気付いているでしょうか?

スノーダムはいいようで欠点もあります。ここではスノーダム式の屋根融雪(ルーフヒーティング)について記載していきたいと思います。

 

スノーダムとは

スノーダムとは、屋根の軒先に設置した三角の雪止め板金部分に雪を集め、そこで雪を溶かすという方法です。一般的に多い熱源は電気ヒーター式、中には灯油ボイラーを利用した方法もあります。必ず屋根の板金工事が必要になる工法です。施工するのであれば東北地方を含む本州がオススメです。もちろん北海道でもできないことはありません。

 

電気ヒーター式

電気ヒーターを利用したスノーダムはヒーターの熱量が弱いため、雪が溶けにくいと言われています。電気ヒーターを熱量の大きいものにすると、電気契約自体を新たにしなければならないのでランニングコストも多くかかってしまいます。

主だった工事

屋根板金工事
電気ヒーター設置工事
電源工事

 

灯油ボイラー式

雪を溶かすヒーター部分を灯油ボイラーで温めた不凍液を循環させ、熱を伝えることで雪を溶かす方法。
この方法は熱量も多く、北海道でも雪解けがいいと言われています。屋外にボイラー設置スペースを取り、屋根に不凍液を上げるシステムを組みますので、電気ヒーター式よりも設備コストはかかります。
また電気ヒーター式と比べボイラースペースも必要なので電気式のようにスッキリとした外観にはなりません。灯油式なので大きな面積でも電気式のように基本料金が発生することもありません。唯一のネックは住宅外周や車庫内などにボイラーを設置しなければならないことです。ここが嫌だという方がいるかもしれませんね。

主だった工事

屋根板金工事
暖房ボイラー設置等設備工事
屋根上配管工事

 

北海道等寒冷地に不向き?

積雪の多い寒冷地では屋根と板金部分の接触する場所は日中に雪が溶け、夜に凍結するということを幾度となく繰り返します。そして厚くなった氷が日中の暖かい日にいきなり滑り落ち、屋根の勾配にもよりますが、スノーダム部分に一気に滑り落ちます。

スノーダム1

その結果、ヒーターがついている部分にほとんど接触せず、スイッチを入れても温めているのは空気や雪解け水。このようなことが起こりがちです。

スノーダム2

このような点から、スノーダム式屋根融雪(特に電気式)は寒冷地にあまり向かない工法と言われている所以です。

東北地方など比較的降雪が多くても暖かい地域は北海道のように板金と雪との接触部分ががっちり厚い氷凍ってしまうということは少ないと思います。
東北を含む南側では板金と雪との接触部分の氷が大きくならず、スノーダムに乗り上げる前に氷が割れ、塊が小さくなるため、図のように極端に浮いてしまうということは少ないです。(ゼロではありません。)

 

屋根の先端を板金工事をするということは…

スノーダム工事に伴い、屋根の板金を切断し、新たに三角の金具を取り付け板金施工をします。
軒先部分の板金を切断しますので、施工が悪い場合は、すぐに雨漏りが発生。住宅を痛めます。
しっかりと防水処理をしてもらい、雨漏りについて補償をつけてもらった方がいいでしょう。

 

雪のため過ぎに注意!

スノーダム式は使用するたびにランニングコストがかかりますので、お金を気にするあまりスイッチを入れず、雪を屋根にためたままにしている方を多く見かけます。
これは住宅が常に屋根の雪の重みにさらされていることになりますし、また軒先についているスノーダムまでも壊すことになりかねません。スノーダムが壊れた場合は高額出費になりますので、溜めすぎには十分注意が必要です。ランニングコストを気にする場合は定期的に屋根に上り、雪下ろしが必要です。

 

落ち葉等が原因の排水管つまりに注意!

屋根上に設けられた三角のスノーダムには雪解け水専用の排水管(雨どいの排水管と同じもの)がついています。屋根の上だからゴミ等詰まることはないと考えている方が多いようですが、強風等で地面のゴミや木からの枯葉などが舞い、排水管部分に詰まることがあります。ここが詰まると屋根上の水が排水できず、屋根がプールのような状態になり、屋根上で水がたまります。
その結果板金が腐食。穴が空き、住宅内部で水漏れの被害が発生する可能性があります。実際に修理等で訪問すると軒先裏のスレートボードが腐食し、水を吸ってスポンジのようになっている住宅が多いです。
スノーダムの下のスレートボードの色が偏食しているようでしたら、板金から水漏れしている可能性大なので、木の骨組み等が痛む前に早めの修理が必要です。

 

結局ただの雪止めと変わらない?

電気ヒーター式のスノーダムは雪解けが悪く、結局は屋根に上って雪下ろしや屋根上で踏みつけてヒーターと雪の接触を図らなければならないことが起こります。
雪が落ちて隣の敷地に飛んでいく場合などは仕方がないと思いますが、落ちて困らない所であれば落ちてきた雪を処理する方法を考えていた方が得策です。
どうしても落ちては困る場合のみスノーダム式の屋根融雪(ルーフヒーティング)を検討してみてはいかがでしょうか。電気式ではなく灯油式のスノーダムは雪解けの早いのでお勧めです。

 

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