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腐食 融雪機

今回は融雪槽ではなく、融雪機(バーナーの高火力で雪を溶かすもの)を中心に機械の問題点を紹介したいと思います。
知らないで購入した場合、後悔すること間違いなし!融雪機を購入検討されている方は熟読してください。

 

融雪機とは(おさらい)

融雪機とは外装が鉄板でできており(ほとんどが亜鉛メッキ処理されているもの)高火力バーナーを使い、その熱で鉄板等を温め、熱伝導を利用し雪を溶かす装置。中にはバーナーの熱だけではなく、シャワーも使って溶かす機械も存在します。

この強力な熱量を生み出すために大量の灯油を消費します。(一般家庭用で1時間あたり14リットルから30リットル以上、メーカー、機種により異なる)

では、融雪機のどこが欠点なのかを解説していきます。

 

熱のロスが大きすぎる

融雪機メーカーは販売のうたい文句として
「1時間あたりの灯油消費量は多いかもしれないが、その分すぐに溶けるので実際の灯油消費量は少ない」
と言うでしょう。(早く溶かすことしかメリットがないから当然です。)

この早く溶かすために大量の燃料を消費し、中にある鉄板を温めて溶かす、あるいは融雪機内に入っている水をお湯にして、シャワーで溶かします。

この一気に燃料を使うことが問題です。

一気に燃料を使うので大量の温まった熱が地上に逃げていく、また温かい水が排水管を通って捨てられている。(実際に溶けた水と言っても15~20℃程あり、捨てるとしてはもったいない温度帯、十分再利用可能)

一方融雪槽は別途設置してあるボイラーや地下水を使って高効率の融雪をしているため、排水されている水は0℃~5℃程度です。

時代はエコに向かっているのですが、それに全く逆行している商品です。

 

本体の材質に問題あり

本体はほとんどの商品が鉄板製。(中にはコンクリート製品も存在します)
メッキ処理をしてあると言ってもしょせんは鉄。
いずれ必ず本体が腐食して取替になることは間違いなし!
融雪機を何度も買い替えするつもりでしたらいいのですが、一度つけたものを取替したくはないですよね?
普通の人は設置したら一生使っていたいはずです。

その点、融雪槽は本体がFRP製、あるいはコンクリート製がほとんど。
一度設置したら取替するなんてことはまずありえません。

本体が長持ちしないということは致命的な欠点だと思います。

 

過剰なバーナーで燃費最悪、巨大な燃焼音で近所迷惑間違いなし

融雪機は灯油を大量消費するために高カロリーのバーナーを設置しています。

移動式の超小型タイプの融雪機で80,000kcal程度、一般家庭用埋設型は機種により違いますが120,000kcal~260,000kcal、のものも存在します。
ちなみに家庭用の給湯ボイラーで30,000kcal~40,000kcalです。

融雪機はこの熱量を発生させるために燃焼音がとんでもなく大きい。
独特の燃焼音で、ジェット機が近くを通っているイメージといえばわかりやすいでしょうか。
超低音で体に響く音です。

当然、早朝深夜には使えません。(個人的には昼間でも使えるものではありませんが・・・。)
近所に住む人に融雪機を設置することを事前に許可をとっておいた方が賢明です。

それに比べ融雪槽は30,000kcal程度の熱量のボイラーで家庭用ボイラーとほぼ同じ程度の音と言っていいでしょう。
近所迷惑はほぼないといっていいでしょう。

 

異常気象等で融雪機の本体が水没した場合は電気部品を全取替

排水できない場合を考えてみました。

排水しきれなかった水が排水管内で凍結した場合。(経年変化で排水管の勾配が変わる)
排水管に重車両が乗り、排水管が割れ等で破損している場合。
住宅前の道路工事で施工業者が既設の排水管を接続しなかった場合。
(道路占用許可を役所等に提出せず接続した場合には可能性あり)

大体このあたりだと思います。
排水先にトラブルがあり、排水できなかった場合は、精密部品が土中に埋設されている融雪機は融雪水が原因でバーナー等を含むすべての電気部品が故障します。今はほとんどの商品には安全装置がついているので、おそらく排水管の故障により電気部品が水没することはないと思いますが、心配なのは近年増えている異常気象が原因での水没です。

いきなりのゲリラ豪雨、や洪水で融雪機が水没した場合は、間違いなく本体の電気部品が故障します。

融雪槽は電気精密部品は地上のため、たとえ水害が起こったとしても融雪槽本体が故障することはありません。

 

人身事故で死亡例あり

とあるメーカー製造の融雪機で2016年2月(平成28年)北海道旭川市で80代の男性が除雪中、融雪機の火が体に燃え移り死亡する事故が起きています。これは北海道で大々的にニュースで報道され、話題になりました。

実際に融雪槽で事故はないのかと調べてみたところ、数件の事故例がありましたが、これは融雪槽メーカーが販売していたものではなく個人的に作り、安全対策を全く無視した設計した商品での事故のようです。

安全設計を優先した商品を選びたいものです。

 

設置工事がいい加減すぎる

これは機械の問題ではないのですが、メーカーの危険余地が全くできていない例として紹介します。
融雪機メーカーによっては高火力バーナーを使っている融雪機を、住宅の壁際あるいは車庫の中などに設置する恐ろしい業者がいます。
実際に壁が焦げたなどの実例もあり、消防が出動したこともあります。

おそらく大丈夫だろうと思って設置しているのでしょうが、火事が起きたらどのようにして補償するつもりなんでしょうかね。

 

灯油漏れによる事故で多額の損害賠償金発生の恐れあり

http://www.city.sapporo.jp/kankyo/mizu_kankyo/touyurouei/documents/check3.pdf
上記サイトをご覧ください。

札幌市で具体的に融雪機を名指しで灯油漏れの警告をしています。

なぜ融雪機だけで融雪槽を指摘されていないかというと、本体の大きさによる致命的な欠陥があるからなのです。

北海道では凍結深度が600mm~800mm、地区によっては1000mm以上のところもあります。

融雪機本体はもともと本体の厚みが薄く500mm程度しか埋まっていません。実際に凍結深度よりも融雪機が浅いため、地盤が温まると融雪機本体が下がり、冷えると凍上して本体が持ち上がります。

上がったり下がったりを繰り返すことで本体の横から挿入されている灯油管が曲げられ、最悪は切断、灯油タンクのすべての灯油が流出される事故が発生しているためなのです。

ちなみに融雪槽の本体は浅くても1.5m程度はありますので凍上の心配はありません。(逆に融雪槽周辺が凍上し、融雪槽本体が沈んでいるように見えるかもしれません。)

国土交通省によると、灯油ポリ缶18Lを河川に流出させた場合、回収と処理に数十万円かかると試算しています。
しかもその費用はすべて流出させた人(原因者)が支払うことになります。

これを聞いたときにはリスクが高すぎて、融雪機を使う気になれませんでした・・・。

 

総括

数年前から融雪機は灯油をバカ食いする割には使えない商品としてすでに知れ渡っているため、購入を検討しようと考えている人は少ないとは思いますが、万が一知らない人のためにと考え、念のため書き記しておきました。

融雪機の購入を考えている人は
「燃費、騒音はどうでもいいから、できるだけ早く雪を溶かしたい」という方だけだと思いますね。

どの商品を選ぶかはまず融雪槽ありきで、それから各メーカーの融雪の仕組み等を検討していただくのがいいと思います。

 

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